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代替法

動物試験代替法は、動物数の削減(Reduction)、苦痛の軽減(Refinement)、動物を用いない試験法への置換(Replacement)の動物実験3Rの原則に基づき開発された試験法です。DSTCはOECDガイドラインの以下試験法を受託しております。

3T3 NRU法

化学物質、医薬部外品・化粧品等の毒性をマウス胎児由来のBalb/3T3細胞を用いたニュートラルレッド試験法で評価します。DSTCでは急性経口毒性試験の代替法として次の2種類の試験を実施しています。

試験日程例【代替法(3T3-NR)】

LD50値予測試験

in vivo 急性経口毒性試験に要する動物数の削減を目的とした、OECD ガイダンスドキュメント (OECD GD 129) に収載されている方法です。化合物の細胞毒性(IC50値) と、急性毒性試験のデータベースから得られた関係式から LD50 値を予測します。

単回投与毒性評価試験

LD50値予測試験を改変した方法でLD50値が2000 mg/kgを超えるか否かを評価します。こちらは、医薬部外品ガイダンス(「3T3-NRU細胞毒性試験及びその他の安全性データを組み合わせた医薬部外品の添加物の単回投与毒性評価」) に収載されています。

皮膚感作性試験

Non-RI LLNA法

原法のLLNA法(OECD TG429)は放射性物質(3H-thymidine)を用いるため、実施できる施設が限られてきます。そこで放射性物質を用いない同等な試験法 Non-RI LLNA法が提案されました。 種類としてLLNA:DA法、LLNA:BrdU法があり、2010年7月にOECDテストガイドラインとして承認されました。(OECD TG442A、TG442B)DSTCではどちらも受託可能です。

Local Lymph Node Assay
:DA(LLNA:DA)

原法のLLNA法ではリンパ球の放射性物質の取り込み量を指標としていますが、LLNA:DA法ではリンパ節中のATP量の変化で感作性を評価します。

Local Lymph Node Assay
:BrdU(LLNA:BrdU)

原理はLLNA法と同様ですが、放射性物質の代わりにBromodeoxyuridine(BrdU)を用いて、その取り込み量により感作性を評価します。

皮膚腐食性試験

ヒト皮膚モデル試験

皮膚腐食性試験(OECD TG404)では、検体が皮膚に接触した際の不可逆的な傷害の有無を評価する試験法で、従来は動物を用いて実施していましたが、動物愛護の観点からヒト皮膚モデルによって評価する代替法(OECD TG431)が開発されました。
この代替法は角質層を持つ三次元培養ヒト皮膚モデルを用いて検体適用後の細胞生存率から皮膚腐食性の有無を評価します。

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